【鶴見市場】子育て応援ひろば 「Hokule’a」子育ての悩みに寄り添う
京急本線「鶴見市場駅」から徒歩7分の場所にある、子育て応援ひろば「Hokule’a(以下、ホークレア)」。親子が気軽に立ち寄り、安心して過ごせる場所として地域に親しまれています。
今回は、ホークレアを立ち上げた想いや、親子がどのように過ごせる場所なのかを取材してきました。
「同じように悩んでいる人の力になりたい」がきっかけ
今回お話を伺ったのは、Weaveeメンバーでもあり、 ホークレアを運営する一般社団法人AEIの関田美穂さん、智花さん親子です。美穂さんは、保育園や幼稚園などで長年にわたって経験を積んできました。一方、4人の子どもを育てる智花さんは、自身の子育て経験を生かしながら、利用者に寄り添います。

ホークレアを立ち上げたきっかけについて話してくれたのは美穂さんです。保育の現場で働き、子どもや保護者と関わる中で「もっとこうしてあげたい」と感じる場面が増えていったといいます。
しかし、保育園や幼稚園の中ではできることに限りがあります。「だったら自分で運営してみようと思ったんです」と美穂さんは話します。
その想いの背景には自身の子育て経験もありました。「子育て中は悩みや葛藤がたくさんあり、誰かに話を聞いてほしかったんです。でも自分は保育士だから弱音を吐いてはいけないと思い込んでいました」と振り返ります。
だからこそ「今度は自分が、同じように悩んでいる人の力になりたい。話を聞いてあげる立場になりたい」。その想いを形にしたのがホークレアです。
美穂さんの話を聞きながら、私も娘が生まれたばかりの頃を思い出しました。子どもと二人きりの時間が続くと「誰か大人と話したい。悩みを聞いてほしい」と感じることがありました。あの頃、ホークレアのような場所が近くにあったら、きっと足を運んでいたと思います。


ティータイムやワークショップを定期的に開催
ホークレアでは子どもと一緒に遊んだり、子育ての相談をしたり、それぞれのペースで過ごせます。遊びにくる子どもの年齢は幅広く、特に0〜2歳の子が多いそうです。


親子で楽しめるイベントも定期的に開催しています。保護者同士が交流できるティータイムをはじめ、手形・足形アートのワークショップ、氷遊びや寒天遊びなど内容はさまざまです。

「小麦粉粘土や絵の具などは、家でやると準備や片付けが大変じゃないですか。ここなら気軽に楽しめます」と智花さん。
また「基本的に『できません』とは言いません。皆さんのやりたいことを叶えてあげたい。それがホークレアらしさだと思っています」と語ってくれました。
「一緒に揺れて、一緒に考える」親の悩みに寄り添う
ホークレアは、子どもの遊び場であると同時に、保護者が子育ての悩みを相談できる場所でもあります。乳幼児から高校生の子どもを持つ保護者まで、幅広い世代が相談に訪れます。「年齢制限はしていません。子育てはエンドレスですから」と美穂さんは話します。
悩みは、小さな困りごとから奥深いものまでさまざま。美穂さんは「どれもお母さん、お父さんにとっては大事な問題です。一緒に揺れて、一緒に考えます」と続けます。

ホークレアでは、イベント時に材料費などがかかる場合はありますが、普段の利用や相談については費用がかかりません。それは助けを必要としている人が気軽に相談できる場であるためです。
発達や育児の悩みを話したいと思っても、一歩を踏み出すのは簡単ではありません。だからこそ、利用料というハードルをなくし、必要な人が安心してつながれる場所でありたいと考えているのです。運営には、一般社団法人AEIの事業収益や協賛・支援が活用されています。

智花さんは、「皆さん相談に来る前に、たくさんネットなどで調べているんです。きっとお母さん、お父さんの中に答えはあります。ここは答え合わせをしたり、背中を押してもらったりする場所なんだと思います」と話します。
私も子育てで悩んだときは、誰かに答えを教えてほしいというより「これで大丈夫」と安心できる言葉がほしいときがあります。そう思うのはきっと私だけではないはずです。
そのため二人が大切にしているのは、考えを押し付けないこと。「『こうした方がいい』と決めつけてしまうと、『私はダメだったのかもしれない』とマイナスな気持ちになってしまいます。来たときよりも笑顔で帰ってもらえるように、一人一人に寄り添いたいです」と話してくれました。
まずは親が笑顔でいることが大切
取材中、お二人が何度も口にしていたのが「ホークレアは親に特化した施設」という言葉です。
子どもの遊び場はたくさんありますが、ホークレアが目指しているのはお母さんやお父さんをはじめ、子どもに関わる大人たちが気軽に相談でき、前向きな気持ちになれる場所です。
自身も子育て中の智花さんは「私がイライラしていると子どもから『ママ大丈夫?』と心配されることがあります。逆に私が楽しんでいると、子どもたちも楽しんでくれます」と話します。「まずは親が笑顔でいることが大切」とお二人は口をそろえます。

最後に読者へのメッセージを伺いました。「子育てをしていて、全く悩みがない人は少ないと思います。何か困ったことがあったときに、ホークレアを思い出してくれたら嬉しいです。どんな小さなことでも大丈夫。来てくれたら笑顔で迎えます」と話す智花さん。
続けて美穂さんは「その人の言葉、その人のペース、その人らしさを大切にしています。一緒に考えていくので、ぜひお話を聞かせてください。お待ちしています」と呼びかけます。

取材を通して印象的だったのは、お二人が利用者一人一人の気持ちを何より大切にしていること。「一緒に揺れる」「答えを押し付けない」という言葉からも、相手の立場に丁寧に向き合っている姿勢が伝わってきました。
子どもだけでなく、子育てに向き合う大人たちにも寄り添うホークレア。悩みや不安を一人で抱え込まず、誰かに話を聞いて欲しいと感じたときは、ぜひ一度足を運んでみてください。
※本記事に掲載している写真は、すべて子育て応援ひろば Hokule’aよりご提供いただいています。
子育て応援ひろば Hokule’a
■住所:〒230-0004 神奈川県横浜市鶴見区元宮1-9-36 1階
■受付時間:月〜金 10:00〜16:00
■電話番号:090-4708-1201
■アクセス:京急本線「鶴見市場駅」徒歩約7分
■利用料・相談料:無料
※イベント時には材料費・参加費がかかる場合があります。
※来所時は予約制。空きがあれば当日対応可能な場合があります。
取材日 2026/07/01
※本記事に掲載されている情報は取材当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますので、お出かけの際は事前にご確認ください。
Weavee地域ライター/佐々木 亜莉