【横浜南部市場 】NANBU BASEで子どもが主役のクッキー作りイベントを開催「京急つながりmama」
「京急つながりmama」は、2020年度に横浜市南区の区民が企画運営する講座「更に輝くママクリエーターになろう!」の運営メンバー4人で立ち上げたママクリエイターコミュニティです。
今回は、ブランチ横浜南部市場にあるキッチン付きレンタルスペース「NANBU BASE」で行われた、子どもが主役のスイーツ作りイベントを取材してきました。
子どもたちの夢をかなえるお手伝い
今回のスイーツ作りイベントの名前は「小学生スイーツ・ラボ」です。同イベントは、2025年から始まり、今年で2年目。小学生のなりたい職業ランキングの上位に入っているパティシエの仕事を、子どもたちが体験できる場をつくれないか。そんな思いから始まったそうです。

小学校3年生以上は保護者と離れて、子どもだけでの参加です。京急つながりmamaが仕掛けたちょっとした冒険に、子どもたちはワクワクドキドキ。保護者はイベント中に買い物をしたり、カフェで休憩したり、自分の時間を過ごせます。親子共々笑顔にしたいという京急つながりmamaのアイデアです。

小学生スイーツ・ラボの発起人は、BamBoo Shere Kitchen&Shop(以下、バンブーシェアキッチン)の店主である篁さんです。
もともとは、ブランチ横浜南部市場で無添加お菓子を扱ったマルシェを開いていたという篁(たかむら)さん。マルシェで知り合った人に勧められて、南区役所の向かいにバンブーシェアキッチンをオープンさせたそうです。
そんな篁さんと池田さんは、子どもたちの夢をかなえるお手伝いがしたいと意気投合。今回のイベント開催につながりました。

イベント参加の記念になればと京急つながりmamaがお土産に用意したのは、コック帽。本物のパティシエが使っているもので、つければ気分が上がります。サプライズのコック帽に子どもたちは、目を輝かせていました。
自分で作り 家族と味わう
イベントの講師は、バンブーシェアキッチンで週2回カフェを開いている田崎(たさき)さんです。始まる前に少し緊張をしていた田崎さんに「楽しみましょう」と声をかけた池田さん。張りつめていた空気がふと和みました。
スタッフが楽しむことで子ども達にも楽しんでもらえる。それが京急つながりmamaのスタイルです。

集まった子ども達は全部で12人。きめ細やかなサポートができるように、3人ずつのグループに分かれました。各グループにスタッフが1人いるので、この日が初めてのお菓子作りだという子も、そばで見守ってもらいながら作業を進めていきました。
また、本番のお菓子を作る前に、練習の時間も用意されていました。
イベントで作るのは「絞りだしクッキー」。伸ばした生地を型抜きして作る型抜きクッキーとは違い、生地を生クリームのように絞り出して形を作るため、1回で成功させるのは難しいからです。

絞り出しクッキーは名前を聞くのも初めてという子どもたち。「本物のパティシエもショートニングで練習をするんだよ」というスタッフの声かけに、子どもたちからは「わぁ」と声があがり気合十分です。
お菓子作りを進めていくうちに、子どもたちはだんだんとスタッフと打ち解けていきました。「おうちでクッキーを作ることある?」「将来は何になりたいの?」「できたクッキーは誰と食べようか?」など何気ない会話から会場に笑顔が広がります。

子どもたちは慣れないながらも一生懸命スタッフの説明に耳を傾け、同じグループの子と協力しながら作業を進めていました。
「先生来てください」「これでいいんですか?」と分からないことは進んで質問する場面も見られました。完成に向けてひたむきな子どもたちの姿に、見ているこちらまで胸が熱くなりました。

焼きあがったクッキーを愛おしそうに見つめる子ども
今回の成功で自信をもち、終了後にはさっそく次のイベントを予約していく子もいたほど。自分でやり遂げたことが、次への自信につながったようです。
食を楽しむ レンタルスペース
会場となった「NANBU BASE」は、ブランチ横浜南部市場内にあります。地域のコミュニティの場となるようにと、ブランチ横浜南部市場が開設された2019年に、篁さんたちのアドバイスにより設置されました。
オーブンレンジや炊飯器、フードプロセッサーなどを備えたキッチン付きレンタルスペースで、今回のイベントのような料理教室や調理を伴うパーティーなどに利用できます。

一方で、「ここはレンタルキッチンだけど、キッチンとしてだけで使う必要はないんです」と話すのは施設の広報担当。施設の利用料金は時間制になっており、キッチン使用の有無とは関係ないからです。
ブランチ横浜南部市場には、スーパーや食肉店、お菓子などを扱っているお店がそろっているので、弁当や惣菜を現地で購入して、そのまま持ち込みパーティーをするという使い方も。NANBU BASEの利用人数は32人までが目安なので、ママ会や幼稚園の謝恩会、同窓会などでの貸し切り利用もできると言います。

篁さんと活動を共にするマルシェパワーが所有するソーラーパワートラック。
食体験から広がる 家族のつながり
NANBU BASEは、いつかやってみようという思いを形にできる場所であり、一人ではできない出会いや気づきがある場所でした。
そして何よりイベントの成功には、「失敗してもやり直せるよ」とあたたかく子どもたちを見守る京急つながりmamaの姿がありました。
今後は、子どもたちが作ったものを通して、マルシェでの販売体験につなげる計画もあるそうです。これからも家族の笑顔のために、京急つながりmamaの活動は続きます。
Weavee地域ライター/松井 美智子